お客様が感動するパーソナルトレーニングの『型』〜具体例の紹介〜

【パーソナルトレーナーの教科書】Vol.12-1

パーソナルトレーナーの皆さん、こんにちは!お客様の「なりたい姿」を叶えるために、日々情熱を注いでいることと思います。しかし、「どうすればもっとお客様に喜んでもらえるんだろう?」「セッションの質をもっと高めるには?」と、常に自問自答している方も少なくないのではないでしょうか。このブログ記事では、お客様を確実に目標達成へと導くための、パーソナルトレーニングセッションの「型」を徹底解説します。レセプションからカウンセリング、トレーニング実施、そして再評価に至るまで、一連の流れを体系的に理解することで、あなたのセッションは劇的に変わるはずです。世界中のトップトレーナーが実践するエッセンスを凝縮し、初心者の方にも分かりやすく、そしてベテランの方にも新たな気づきがあるような「保存版」としてお届けします。さあ、一緒に最高のセッションを作り上げる旅に出かけましょう!

INDEX

パーソナルトレーニングの「型」を知る!セッションを成功に導く全体像

パーソナルトレーニングのセッションは、ただ運動を教えるだけではありません。お客様との出会いから始まり、目標設定、計画、実行、そして振り返りまで、一貫した「流れ」が存在します。この流れを理解し、一つ一つの工程を丁寧に進めることが、お客様の満足度と結果に直結するんです。

まずはここから!お客様を迎える「レセプション」の極意

お客様がジムのドアを開けた瞬間から、セッションは始まっています。
「レセプション」とは、単なる受付業務ではありません。お客様の緊張をほぐし、安心してトレーニングに臨んでもらうための大切な「おもてなし」の場なんです。
例えば、初めてのお客様が来られたら、まずは明るい笑顔で「こんにちは!」と挨拶。
「今日は暑いですね、ここまでどうでしたか?」なんて、ちょっとした世間話(アイスブレイクって言いますね)を挟むだけで、お客様の表情はぐっと和らぐはずです。
この時、お客様の今日の様子や体調をさりげなく探るのもポイント。
「今日はちょっとお疲れかな?」と感じたら、その後のセッション内容を少し調整するヒントにもなりますよね。
そして、更衣室やお手洗い、荷物を置く場所、お水が飲める場所など、施設の案内も忘れずに。
「こちらが更衣室です。お着替えが必要でしたらどうぞ」「お荷物はこちらにお預けくださいね」といった具体的な声かけで、お客様は「どこに行けばいいんだろう?」という不安から解放され、スムーズに次のステップへ進めます。
お客様が迷うことなく、快適に過ごせるように誘導してあげましょう。

心と体の声を聞く「カウンセリング」で信頼を築く

レセプションで緊張がほぐれたら、次はいよいよ「カウンセリング」です。
これは、お客様の「なりたい姿」や「抱えている悩み」を深く理解するための、セッションの土台となる部分。初回のお客様はもちろん、トレーニングの方針転換を考えているお客様にとっても、非常に重要な時間になります。
まず最初に確認したいのは、「本日のセッションタイプ」です。
「今日は体験セッションでいらっしゃいましたか?」「それとも、〇〇プランの初回セッションですね?」といった形で、お客様とトレーナーの間で認識のズレがないように確認しましょう。
もし、お客様が「体験だと思ってたのに、正規料金を請求された!」なんてことになったら、せっかく築き始めた信頼関係も台無しになっちゃいますからね。
次に、料金体系や利用規約についてもしっかりと説明します。
「靴は必ず履いていただきます」「このサービスはプラス料金がかかります」といったルールや、「予約のキャンセルは前日までにお願いします。当日キャンセルは〇〇%の料金が発生します」といった規定は、トラブルを未然に防ぐためにも必須です。
お客様に内容を提示し、必ず「承諾」を得てからセッションをスタートするようにしましょう。
これは、お客様を守るためでもあり、トレーナーである私たち自身を守るためでもあるんです。
そして、カウンセリングシートの記入をお願いします。
住所や連絡先、SNSアカウント、DMやメールでの連絡可否など、今後のコミュニケーションに必要な情報を集めます。
「え、こんなことまで聞くの?」と思うかもしれませんが、お客様の情報をきちんと把握しておくことは、長期的なサポートを考える上でとても大切なんです。
カウンセリングの核心は、お客様の「目的」を明確にすること。
「結婚式までに〇キロ痩せたい」「スポーツの競技力を上げたい」「将来のために筋肉をつけたい」「医者から運動しなさいと言われた」など、お客様一人ひとりの目的は様々です。
これらの目的を深く掘り下げ、「なぜそうなりたいのか?」まで聞くことで、お客様のモチベーションの源泉を理解し、よりパーソナルな計画を立てることができます。
お客様の言葉に耳を傾け、共感し、信頼関係を深めていきましょう。

お客様の「今」を正確に捉える「アセスメント」の重要性

お客様の目的が明確になったら、次は「アセスメント(評価)」です。
これは、お客様の現在の体の状態、つまり「今、どこにいるのか」を正確に把握するためのプロセス。
「デイワン」という言葉で以前お話ししたように、お客様の姿勢、動作パターン、痛みの有無などを細かくチェックしていきます。
例えば、「スクワットをすると膝が内側に入る」「肩を上げると痛みがある」といった「対象動作」が見られた場合、それはまだそのお客様が次のステップに進む準備ができていない、というサインです。
アセスメントは一度きりではなく、セッション中を通して繰り返し行われます。
「このエクササイズで、さっきの膝の動きは改善されたかな?」「痛みはなくなったかな?」と、常に評価と検証を繰り返すことで、お客様の体に合わせた最適なアプローチを見つけていくわけです。
もし対象動作が改善されなければ、その課題をクリアするまで、同じレベルのトレーニングを続けることもあります。
焦らず、お客様の体の声に耳を傾けながら進めていきましょう。

ゴールから逆算!「計画立案」で描く成功へのロードマップ

アセスメントでお客様の現在地が分かったら、いよいよ「計画立案」です。
これは、お客様の「目的」というゴールに向かって、どのような道のりを辿るかを具体的に描く作業。
大切なのは、「目標設定」から逆算して計画を立てることです。
例えば、「3ヶ月後に10kg痩せたい」という目標があったとします。
これを達成するために、「1ヶ月目はまず4kg、残りの2ヶ月でそれぞれ3kgずつ落とそう」といったように、長期的な目標を短期的な目標にブレークダウンしていくんです。
そして、「今日のセッションでは、この短期目標を達成するために何が必要か?」という形で、日々のトレーニング内容が決まってきます。
もし、目標設定をせずに「今日はこれやろう!」と場当たり的にトレーニングを進めてしまうと、お客様は「結局、何のためにやってるんだろう?」と迷子になってしまい、目標達成も難しくなってしまいます。
お客様の目的を常に念頭に置き、具体的な計画を提示することで、お客様は「このトレーナーに任せれば大丈夫!」と安心してトレーニングに取り組めるはずです。
計画を立てたら、お客様にその計画を「プレゼン」することも忘れずに。
「この計画で、〇〇さんの目標達成をサポートしていきます!」と熱意を伝え、お客様の同意を得ることが重要です。
もしお客様が「このペースはちょっと無理かも…」と感じたら、一緒に話し合って、現実的で達成可能な計画に修正していきましょう。
お客様との「共創」の意識を持つことが、成功への鍵となります。

いよいよ実践!「トレーニング実施」の3つの柱

計画が固まったら、いよいよトレーニングの実施です。
パーソナルトレーニングは、大きく分けて「ウォーミングアップ」「メイントレーニング」「クールダウン」の3つの柱で構成されます。
それぞれの役割を理解し、効果的に組み合わせることで、お客様のパフォーマンスを最大限に引き出し、安全に目標達成へと導くことができます。

準備が9割!「ウォーミングアップ」で最高のスタートを

ウォーミングアップは、単に体を温めるだけではありません。怪我の予防、パフォーマンスの向上、そしてその後のメイントレーニングの効果を最大化するための、非常に重要な準備段階です。特に初心者のお客様にとっては、セッションの大部分をウォーミングアップが占めることも珍しくありません。
ウォーミングアップには、主に3つの要素があります。

  1. リハビリテーション(障害予防): 過去の怪我や慢性的な痛みを抱えているお客様に対して、その部位の機能改善や再発予防を目的としたエクササイズを行います。
  2. プレパレーション(体幹準備): 体幹の安定性を高め、全身の動きをスムーズにするための準備です。体幹がしっかり働くことで、手足の動きも安定し、効率的なトレーニングが可能になります。
  3. ムーブメントプレパレーション(可動域・筋活動・モーターコントロール): 関節の可動域を広げ、使いたい筋肉が適切に働くように促し、体の動きをコントロールする能力を高めます。
    例えば、股関節の動きが悪いお客様には、まず股関節の可動域を広げるエクササイズから始め、脊柱の安定性が低いお客様には、体幹を意識した動きを丁寧に行ってもらいます。
    これらの基礎的な動きがしっかりできるようになってから、次のメイントレーニングへと進むわけです。
    「急がば回れ」という言葉があるように、ウォーミングアップを丁寧に行うことが、結果的に目標達成への近道になります。

目標達成の鍵!「メイントレーニング」の選び方

ウォーミングアップで体が整ったら、いよいよ「メイントレーニング」です。
ここでは、お客様の目的達成に直結する、最も効果的なエクササイズを選択し、実施します。
メイントレーニングの内容は、お客様の目標によって大きく異なります。

  • 筋力向上: 筋肥大や最大筋力アップを目指す場合は、高重量を扱ったレジスタンストレーニングが中心になります。
  • 持久力向上: マラソンやトライアスロンなどの持久系スポーツに取り組むお客様には、心拍数を高める有酸素運動や、インターバルトレーニングなどを取り入れます。
  • プライオメトリクス・パワー: 瞬発力や爆発的なパワーが必要なスポーツ選手には、ジャンプやスプリントなどのプライオメトリクス系のトレーニングが効果的です。
    メイントレーニング中は、お客様のフォームチェックはもちろん、インターバル中の過ごし方も大切です。
    「お水飲んでくださいね」「次の種目の準備をしておきますね」といった声かけで、お客様が集中力を切らさずにトレーニングを続けられるようにサポートしましょう。
    また、エクササイズの効果や目的を簡潔に伝えることで、お客様の理解度も深まり、モチベーション維持にも繋がります。

次への架け橋!「クールダウン」で効果を最大化

メイントレーニングが終わったら、セッションの締めくくりは「クールダウン」です。
これは、トレーニングで高まった心拍数や体温を徐々に落ち着かせ、筋肉の疲労回復を促し、柔軟性を高めるための大切な時間。特に、プライオメトリクスや高強度のパワートレーニングを行った後は、クールダウンを必ず行うようにしましょう。
クールダウンでは、ストレッチや軽い有酸素運動などを取り入れます。
「今日は特に下半身を使ったので、股関節周りをしっかり伸ばしましょうか」といったように、その日のトレーニング内容に合わせて、重点的にケアする部位を選んであげると良いでしょう。
お客様がリラックスして、心地よくセッションを終えられるように配慮することが大切です。
クールダウン中には、次回のセッションの案内や、自宅でできる簡単なストレッチ、リカバリーに関するアドバイスなどを伝えるのも効果的です。
「次回までにお水をたくさん飲んで、しっかり睡眠をとってくださいね」といった一言が、お客様の継続的な健康習慣に繋がることもあります。
セッションの終わりは、次への始まり。お客様が「また来たい!」と思えるような、気持ちの良い締めくくりを心がけましょう。

常に進化を!「再評価」と「次回計画」で継続的な成長を

トレーニング実施後には、必ず「再評価」を行います。
これは、セッションを通して、お客様の体の状態がどのように変化したかを確認する作業です。
「ウォーミングアップで改善を目指した対象動作は、どうなったかな?」「メイントレーニングで狙った筋肉はしっかり使えたかな?」といった視点で、お客様の体の反応を観察します。
もし、目標としていた動作がクリアできていれば、次のセッションではさらにステップアップした内容に挑戦できます。
しかし、まだ課題が残っているようであれば、その課題をクリアするまで、同じレベルのトレーニングを継続することも必要です。
お客様の成長段階に合わせて、柔軟に計画を修正していくことが、トレーナーとしての腕の見せ所です。
そして、セッションの最後には、次回の計画を立てます。
「来週は、今日クリアできた動きをさらに安定させるために、このエクササイズを取り入れましょう」といったように、具体的な見通しを伝えることで、お客様は次回のセッションにも期待感を持って臨めるはずです。
この「評価→計画→実施→再評価」のサイクルを繰り返すことで、お客様は着実に目標へと近づき、トレーナーであるあなたへの信頼も深まっていくでしょう。

忘れちゃいけない!セッションを円滑にする「裏側」のポイント

ここまでは、セッションの表舞台となる流れを解説してきましたが、お客様に最高の体験を提供するためには、舞台裏の準備や戦略も非常に重要です。
ここでは、セッションを円滑に進め、お客様との関係性をより強固にするための、見落としがちなポイントをいくつかご紹介します。

トラブル回避!料金・利用規約の「事前確認」はマスト

先ほどのカウンセリングでも触れましたが、料金や利用規約に関する事前確認は、お客様との信頼関係を維持し、将来的なトラブルを避けるために絶対に欠かせません。
「言った」「言わない」の水掛け論になってしまうと、せっかく築き上げた関係も一瞬で崩れてしまいますからね。
例えば、

  • 「今日は体験セッションですが、正規の料金プランは〇〇円になります」
  • 「このオプションはプラス料金がかかります」
  • 「予約のキャンセルは前日までにご連絡ください。当日キャンセルはキャンセル料が発生します」
    といった具体的な内容は、必ず書面で提示し、お客様に内容を理解してもらい、同意を得てからセッションを開始しましょう。
    クラブの規約がある場合はそれに従い、個人で活動している場合は、ご自身で作成した規約をお客様に提示することが大切です。
    「体験だと思ってたら、正規料金を請求された!」なんてことになったら、お客様は二度と来てくれないでしょうし、トレーナーとしての信用も失ってしまいます。
    お客様に安心してサービスを受けてもらうためにも、透明性のある情報提供を心がけましょう。

「無料診断」で未来の価値を伝える!お客様の心をつかむ戦略

お客様に「このトレーナーにお願いしたい!」と思ってもらうためには、トレーニングの「価値」を明確に伝えることが重要です。
そのための有効な手段の一つが、「無料診断」や「無料カウンセリング」です。
これは、まるで家の「外壁点検」のようなもの。
「今、この外壁は少し傷んでいますが、放置すると数年後にはこれだけ大きな修繕費用がかかりますよ」と、お客様自身が気づいていない「未来のリスク」を具体的に提示することで、お客様は「今、手を打つべきだ」と認識し、行動に移しやすくなります。
私たちの仕事も同じです。
「今、股関節の可動域が低下していますが、このまま放置すると将来的に膝や腰に痛みが出るリスクが高まりますよ」
「体幹の安定性が不足しているので、このままではスポーツでのパフォーマンスアップも頭打ちになりますし、日常生活での怪我のリブも高まります」
といった形で、お客様の体の「不具合」や「将来のリスク」を具体的に伝え、それに対して「今、パーソナルトレーニングで介入することで、これらのリスクを回避し、より健康で活動的な未来が手に入ります」という「価値」を提示するんです。
無料診断は、お客様に「気づき」を与え、トレーニングの必要性を実感してもらうための強力なツール。
お客様が「このトレーナーは私の体のことを真剣に考えてくれている」と感じれば、次のステップへと進む可能性はぐっと高まるはずです。

成長の秘訣は「回復」にあり!リカバリーサイクルの組み込み方

トレーニングは「負荷」を与えるだけでは、お客様の体は成長しません。
負荷を与えた後に、適切な「回復」期間を設けることで、体は「適応」し、より強く、よりしなやかになっていくんです。
これが「リカバリーサイクル」という考え方。
例えば、トレーニングで筋肉に刺激を与えたら、その筋肉は一時的に疲労し、ダメージを受けます。
しかし、十分な栄養と睡眠、そして休息をとることで、体はそのダメージを修復し、以前よりも強い状態(超回復)へと適応していくわけです。
もし回復が不十分なまま次のトレーニングに進んでしまうと、疲労が蓄積し、怪我のリスクが高まるだけでなく、パフォーマンスも低下してしまいます。
トレーナーとして、お客様のトレーニング計画を立てる際には、このリカバリーサイクルを意識することが非常に重要です。
セッションの頻度や強度、ボリュームはもちろん、お客様の日常生活(仕事のストレス、睡眠時間、食生活など)も考慮に入れ、無理のない範囲で最適な回復プランを提案しましょう。
「今日はハードなトレーニングだったので、明日はしっかり休んで、タンパク質を多めに摂ってくださいね」といった具体的なアドバイスは、お客様の回復をサポートし、次のセッションへの準備を整える上で非常に役立ちます。
お客様の「生活」全体をサポートする視点を持つことで、トレーニングの効果は飛躍的に向上し、お客様は着実に目標達成へと向かうことができるでしょう。

まとめ:お客様を「結果」に導く、あなたのセッションを最高のものに!

パーソナルトレーニングは、お客様一人ひとりの人生に寄り添い、その「なりたい姿」を共に目指す、非常にやりがいのある仕事です。
このブログ記事でご紹介した「レセプション」から「カウンセリング」「アセスメント」「計画立案」「トレーニング実施」「再評価」という一連の流れ、そして「料金・規約の事前確認」「無料診断による価値訴求」「リカバリーサイクルの組み込み」といった裏側のポイントを理解し、実践することで、あなたのセッションは間違いなく最高の質へと高まるはずです。
お客様の目的やレベルに合わせて、これらの「型」を柔軟に使いこなし、常に学びと改善を続けることが、一流のパーソナルトレーナーへの道です。
ぜひ、今日からあなたのセッションにこれらのエッセンスを取り入れ、お客様を「結果」に導く、唯一無二のトレーナーを目指してください。
この情報が、皆さんの日々の活動の一助となれば幸いです。
これからも、お客様の笑顔のために、共に頑張っていきましょう!

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