腰痛013 腰椎分離症とは?

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)は、脊椎の腰椎(腰部)において、椎体(脊椎の骨)と椎弓(椎体の後方に位置する骨の弓状部分)の間の連結が一部解離または損傷する状態を指します。腰椎分離症は、一般的には腰椎の骨の骨折と関連して発生します。

腰椎分離症は、主に以下の2つのタイプに分類されます:

神経弓根型:椎弓の一部が損傷し、椎弓の骨片が脱落して神経根(脊髄から分岐した神経)を圧迫する状態です。神経根の圧迫により、腰部や下肢に痛みやしびれ、筋力低下などの症状が現れることがあります。

側弯型:椎弓の一部が解離し、椎弓の骨片が横方向にずれる状態です。このタイプでは、脊柱管や神経根への直接的な圧迫は少なく、腰痛や運動制限が主な症状となります。

腰椎分離症の主な原因は、外傷や急激な力の加わりによる腰椎の損傷です。スポーツの怪我、交通事故、転倒などが原因となることがあります。また、先天的な異常や慢性的なストレスや負荷によっても発生する場合があります。

腰椎分離症の症状は、腰部の痛みや不快感が主な特徴です。痛みは急性的なものから慢性化する場合があり、動作や姿勢の変化、体重の負荷によって悪化することがあります。神経根の圧迫がある場合は、痛みやしびれが腰部から下肢に放散することもあります。

腰椎分離症の診断には、症状の評価、身体的な検査、画像検査(X線、CTスキャン、MRI)が行われます。これによって損傷の程度や位置、周囲の組織の状態が評価されます。

治療の方法は、症状や損傷の程度によって異なります。軽度の場合は、保守的な治療が行われる場合があります。これには安静、痛みの管理、物理療法(エクササイズ、ストレッチ)、装具の使用などが含まれます。重度の場合や保守的な治療の効果がない場合は、手術が検討されることがあります。手術の目的は、椎弓の再連結や安定性の回復を目指すことです。治療計画は個別の症状や患者の状態に基づいて立案されます。

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https://youtu.be/StPI4_ivS54

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