腰痛012 腰部脊柱管狭窄症とは？

2023 7/28

2023年6月26日 2023年7月28日

腰部脊柱管狭窄症（ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう）は、脊柱管（脊椎の中心部）の内側にある神経組織に圧迫が生じる状態を指します。腰部脊柱管狭窄症は、通常、脊椎の椎間板の変性や退行性変化、脊椎関節の変形、骨棘（こつきょく）の成長などが原因で発生します。

以下に腰部脊柱管狭窄症の主な原因を示します：

椎間板の変性やヘルニア：椎間板が変性し、脊柱管内に突出する場合やヘルニアを形成する場合があります。これにより、神経組織が圧迫され、痛みや神経症状が生じることがあります。

脊椎関節の変形：脊椎関節の変性や変形性関節症が進行すると、関節が拡大し、脊柱管内に圧迫を引き起こすことがあります。

骨棘の成長：脊椎の骨棘（脊椎の突起部分）が増殖し、脊柱管内に圧迫を加えることがあります。

腰部脊柱管狭窄症の主な症状は、腰部や臀部、下肢に放射する痛みやしびれ、知覚異常、筋力低下などです。これらの症状は通常、活動時や特定の姿勢をとった際に悪化する傾向があります。また、尿や便の制御に関する問題（排尿障害や便秘）も発生することがあります。

腰部脊柱管狭窄症の診断には、症状の評価、身体的な検査、画像検査（MRI、CTスキャン）が行われます。これにより、脊柱管の狭窄や圧迫の程度、神経組織の影響などが評価されます。

治療の方法は、症状の程度や患者の状態に基づいて決定されます。保守的な治療では、安静、物理療法、痛みの管理、抗炎症薬の使用などが行われます。手術は、重度の症状や保守的な治療の効果がない場合に検討されることがあります。手術の目的は脊柱管の圧迫を軽減することで、様々な手術法が選択される場合があります。治療計画は個別の症状や患者の状態に基づいて立案されます。