慢性痛とは? 痛みが3ヶ月〜6ヶ月以上続く場合は慢性痛となります。 何か特定の原因があった場合に、その原因が取り除かれず、ずっとそのままになっている場合には痛みが継続してしまう場合があります。 また、痛みの原因がなくなり、炎症等も発生してない場合でも痛みが継続するパターンもございます。 痛みが慢性痛へとこじれてしまう要因として、近年は「心理的・社会的な要因」が注目されています。痛みは、ストレス反応の1つです。たとえば、ケガによる痛みは、身体に加わった外的ストレスに対する反応です。そして慢性痛には、生物的・心理的・社会的なストレス因子がすべて関連しています。 すべての因子が複雑に関連しているので、痛みの原因(筋肉の張りとか)だけを治療しても、完治させることはできません。しかも、痛みが長引くほど、脳が誤作動(痛みは脳が学習することで形成されます)して痛みが増幅されるため、頭の中はどんどん痛みに占領されて行きます。 そうして、痛みのことばかり考えていると、気持ちはどんどん鬱屈して、仕事や勉強の効率が低下したり、寝つきが悪くなったり、アルコールの摂取量が増えたりなど、心理的・社会的な問題はますますこじれて、さらに痛みは増幅され、QOL(生活の質)やADL(日常生活動作)も低下して、という負のスパイラルに陥ります。 その上、痛みは症状が目で見てわかるわけではないので、周囲からなかなか理解が得られません。本当に痛いのに怠けていると責められることがストレスになり、慢性痛をさらに悪化させてしまっている人は少なくありません。 今回の動画では、慢性痛の発生メカニズムと、慢性痛とストレスとの関わりについて解説します。
クリ先生
長い間、痛みが消えない慢性痛。なぜ痛み続けるのか?
際限のない痛みに悩まされている方にぜひ見てほしい内容です。
リバ子
私もどこのお医者さんにかかっても、何をしても治らなかった経験があるわ。
クリ先生
私も過去に、原因はわかりません。とりあえず、電気流して様子を見ましょう・・・とか、安静にしてください・・・。
こんな感じの対応をされたこと、何度か経験あります。
リバ子
そうなのよね。何が起きていて、どう対処していいか分からないから聞いているのに!!
クリ先生
今回はその、痛みがどこで生まれて、なぜ慢性化してしまうのかを解説しましょう!
リバ子
知っていないと、対処のしようがないものね!